“国際認証”は何を保証している?
— 猫のごはんを安心して任せるための基準の話
こんにちは。GRANDSの六田です。
「国際基準クリア」「安全」「認証取得」
キャットフードを選ぶ際、こうした表現を目にすることがあります。
どれも一見すると、とても心強く感じられる表現ですが、
「具体的に、何がどう安全なのか」
「どこまでを保証している言葉なのか」
と考えると、はっきり説明できる方は、意外と多くないかもしれません。
実は、国際認証とひとことで言っても、確認している内容や役割はそれぞれ異なります。
この記事では、“なんとなく安心そう”で終わらせず、
国際認証が何を見て、何を保証しているのかを整理しながら、
キャットフード選びにおける「安心・安全」の考え方をやさしく紐解いていきます。
1. 「国際認証」とは、そもそも何を指している?
「国際認証を取得しています」
キャットフードの説明で、こうした表現を見かけることがあります。
ただし、「国際認証」という言葉自体に、ひとつの決まった基準があるわけではありません。
実際には、目的や確認内容の異なる複数の基準や認証が存在し、それらをまとめて「国際認証」と表現しているケースも少なくありません。
たとえば、ある基準では、
「猫に必要な栄養が、科学的に満たされているか」を確認します。
一方で別の基準では、
原材料の管理、製造工程、衛生管理、トレーサビリティなど、
「つくり方」そのものをチェックしています。
つまり、国際認証と呼ばれるものは、
- 何を食べさせるか(中身・栄養)
- どうやってつくられているか(製造・管理)
どちらか一方だけを見る基準もあれば、
それぞれを専門的に確認する基準もあるということです。
そのため、「国際認証を取得しているかどうか」だけでなく、
どの認証を、何の目的でクリアしているのかを知ることが、安心・安全を考えるうえで大切になります。
国際認証は、ひとつの試験に合格すれば終わりというものではありません。
役割の異なる基準を重ねて確認することは、フード全体の信頼性を考えるうえでの一つの材料になります。
2. GRANDSの基準と体制の全体像
「国際認証」とひとことで言っても、
実際には複数の基準が、それぞれ異なる役割を担っています。
GRANDSでは、それらを“部分的に取り入れる”のではなく、栄養設計と製造体制の両面で設計や製造を行ううえで、守るべき基準として位置づけています。
国際基準は、2つの視点から整理できる
- 栄養(中身)
- 製造・管理(つくり方)
栄養面では、
AAFCO(米国飼料検査官協会)やFEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)が、猫に必要な栄養基準を示しています。
一方、製造や管理の体制については、
IFS(国際食品規格)やBRCGS(国際食品安全規格)が、工程や衛生体制を第三者の立場から確認しています。
国際基準の役割の違い
FEDIAFは、栄養基準に加えて製造の考え方も示しています。
一つの基準ですべてを担うのではなく、
異なる役割の基準が重なることで、フード全体の信頼性が確認されます。
GRANDSの考え方
GRANDSでは、基準を切り分けて考えるのではなく、設計から製造までを一つの流れとして捉えています。
- AAFCO/FEDIAFに沿った栄養設計
- FEDIAFガイドラインを前提にした設計思想
- IFS/BRCGSによる製造体制の確認
これらが矛盾なくつながっているかどうか。
そこまでを含めて、基準と考えています。
では、その基準は実際のレシピ設計や製造体制の中で、どのように活かされているのでしょうか。
3. レシピはどのように基準に沿って設計されているのか
― AAFCO/FEDIAFを前提にした設計
GRANDSでは、レシピ開発の段階からAAFCOおよびFEDIAFの基準を前提に設計を行っています。
AAFCOとFEDIAF、それぞれの役割
■ AAFCOが示しているもの
AAFCO(The Association of American Feed Control Officials/米国飼料検査官協会)は、猫に必要な栄養素の基準値を示している団体です。
タンパク質や脂質、ビタミン、ミネラルなどについて、
最低限満たすべき数値が整理されており、そのフードが栄養として成立しているかどうかを判断する目安になります。
あわせて、原材料や表示に関する基本的な考え方も示されています。
■ FEDIAFが示しているもの
FEDIAF(European Pet Food Industry Federation/欧州ペットフード工業連合会)も、猫のライフステージごとの栄養基準を示している団体です。
さらに、
- 原材料の扱いに関する指針
- 衛生管理やリスク管理を前提とした製造ガイドライン
といった、製造や衛生管理に関する指針も示されています。
栄養基準だけでなく、その設計を安全に製造へ落とし込む視点まで含んでいる点が特徴です。
設計は、製造までを見据えているか
レシピは、紙の上だけで完結するものではありません。
栄養的に成立していても、製造工程の中で無理が生じれば、毎日の主食として安定して届けることはできません。
だからこそGRANDSでは、
- 栄養基準を満たしていること
- 製造の考え方を前提に設計されていること
この両方を、設計段階から同時に確認しています。
栄養の数値だけでなく、その設計が現場で安定して再現できるかどうか。
そこまでを含めて、レシピ設計だと考えています。
では、その設計を実際に支えている製造体制は、どのようなものなのでしょうか。
4. 設計を支える製造体制
― IFS/BRCGS認証を受けた工場での製造
レシピが整っていても、それが現場で再現されなければ意味がありません。
GRANDSの製品は、フランスで長年ペットフード製造を続けてきた工場で製造されています。
この工場は、IFSおよびBRCGSの認証を取得しています。
どちらも食品安全・品質管理体制を第三者監査で継続的に確認する国際規格です。
IFSとBRCGS、それぞれの役割
■ IFSが示しているもの
IFS(International Featured Standards)は、主に欧州で用いられている食品安全規格です。
- 製造工程の管理体制
- 衛生管理の運用状況
- 原材料の受け入れや保管ルール
などを確認し、製造現場が設計どおりに運用されているかを評価します。
製造現場の運用状況が基準どおりに機能しているかを確認するための規格です。
■ BRCGSが示しているもの
BRCGS(Brand Reputation through Compliance Global Standards)は、イギリス発の国際的な食品安全規格です。
- 品質管理の仕組み
- 記録管理やトレーサビリティ
- 継続的な改善体制
を重視し、品質をどのように保証し続けているかを確認します。
管理の仕組みを見る基準です。
IFSとBRCGS、2つの違い
IFSは、現場の運用状況を中心に確認します。
BRCGSは、品質を支える仕組みの継続性を重視します。
異なる角度から確認されることで、製造体制の信頼性が多面的に確認されます。
どちらも、一度取得して終わるものではありません。
定期的な監査を通じて、体制が維持されているかが確認され続けます。
重大な問題が起きないよう設計されていることは当然ですが、万が一の際に
- どこで
- 何が
- どう起きたのか
を辿り、改善につなげられる仕組みがあること。
私たちは、その「継続して確認される仕組み」こそが、日々の安心を支える土台だと考えています。
「複数のフードを試した中で、安全性に安心感があったのはもちろんですが、決め手はGRANDSフードへの食いつきの良さでした。 毎日しっかり食べてくれていて、排便のリズムも整っているように感じます。 現在5ヶ月ですが、もりもり食べて順調に成長している姿を見るのが嬉しく、安心して続けられています。」
(さく)![]()
「高齢になり、吐き戻しが気になることが増えたため、フードの内容を見直しました。よく食べてくれていることに、まずほっとしています。以前より落ち着いているように感じる日もあり、安心して任せられることが、いまは何より嬉しいです。」
(ルル)![]()
5. おわりに ― “任せられる基準”を持つということ
国際認証は、フードの価値を飾るための称号ではありません。
猫に必要な栄養が、科学的に整理されていること。
その設計が、製造現場で継続して守られていること。
それらは、日常では見えにくい部分かもしれません。
その両方が確認されているかどうかは、
安心して続けられるかを考える際の一つの判断材料になります。
「安心そうに見えるか」ではなく、継続を前提に設計・管理されているかを考えること。
国際認証は、そのための客観的な基準の一つであり、「なぜこのフードを選ぶのか」を説明するための根拠の一つになると私たちは考えています。
愛猫のごはんを選ぶ時間が、少しだけ迷いの少ないものになる。
この記事が、その選択の一助になれば幸いです。